ぼくらは都市を愛していた 神林長平
神林ワールド炸裂ですね。
情報震によって、あらゆるデジタルデータが破壊されていく世界、人々が消えた東京での情報兵奮闘記と、
普通に人々がいる東京のエンコウおっさん公安の、テレパシー話。
認識されてこその世界というか現実なんでしょうかねぇ。
最終的にどうなってるのか、私にはちょっと理解不能でした。
機械抜きで、リアルの世界で脳内マトリックスみたいなもので、さらに複数人で意識混濁した感じでしょうかね。
現実世界との関係がわかりにくい。
結局、情報震というのがどういう物なのかよくわからないという終わり方に納得できるか、どうかだなぁ。
いろんな意味で、考えることの出来る作品ですけど、世界観というか状況というか、かなり異常なんで、そっちの方ばかり
気になってしまった。
本来はタイトルの意味のほうで、考えるべきなんだろうなぁ。
最近のSFは、なんていうか、人体超えての思考とか精神とか、そっち方面が多いような気がするなぁ。
80点
2012年10月25日
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