サスペンス・ミステリー?
SFのようではありますが、もはやSFではない。
怖いですね。監視管理社会というのではないけれど、個人情報の取り扱いというものに考えさせられます。
怖さを演出するために、誘導とかコントロールという要素が入ってますが、現実ではちょっと無理があるかも。
ラストのじゃがいも袋の例えは、ちょっと分かりにくいかな。分かるけど。
今でさえ、ブラウザには自分に合わせた広告がしっかり表示されてます。
検索はほぼgoogleに頼りきってます。それもおそらく今では人によって検索結果が違ってきてる可能性があります。
顔認識声認識等は今どれ位実用になってるのでしょう。
音声検索はもう普通に使われてます。microsoft、googleは収集しているでしょうか?
声だけで、どのアカウント持ってる人かわかるのでは?
顔写真では?
facebookではもう顔認識で個人を検索出来るようです。
これ、facebookで顔公開して、他の情報さらしてる人は、
初めてのお店に行って、XXXX様ですね。って言われる恐怖を味わえますね。(そんな事をしてるお店はないでしょうけど。)
この小説はそれだけではく、マンランク、無料アプリ、ポイントシステム、等など色々複合させた時(もうなってる?)、どんな事が起こるのかの予言、起こってるかの忠告が書かれてます。
自己啓発、改善サポートソフトというものは、今はまだないのだろうと思いますが、フリーミーのようなアプリが出たら流行るのでしょうか?
もし、自分のデータを登録する通知するだけで、商品を購入できるポイントを得られるなら、使ってしまうのではないでしょうか?

ゼロ (上) (角川文庫) -