2012年05月10日

日本の原子力施設全データ 北村行孝 三島勇 BLUEBACKS

日本の原子力施設全データ 北村行孝 三島勇 BLUEBACKS

久ぶりにBLUEBACKS読みました。手軽に科学的興味を読み物的に満たさせるのがBLUEBACKSの良いところですね。
原発について浅くですけど、書かれています。素人的にはこれで十分かなと思いますけど、ところどころ物足りない感じがしないでもないです。
施設全データとなってますけど、原発建物内の詳しい構造とかあるわけではないです。まぁ保安上公開なんて出来ないでしょうし。

驚いたのは、燃料が3年ほどで交換なんですね。私は10年ぐらい持つのかと思ってました。
燃料交換ってそんなに頻繁にあるとは・・・。原子炉の蓋あけて交換するんだから、大事ではないか・・・。
地方者からすれば、東京に原発つくりゃいいんだとか、思ってましたけど、神奈川の川崎にあるんですねぇ。実験炉が・・・知らなかったわ。これ規模が良く分からないんですけど、ここでレベル5以上の事故あったらヤバイんじゃないの?

あと、やはり最終処分の方法が確立してないのが困ったもんですね。
地層処分したことのある国がまだどこにも無いって--;

気になったのは、最後のほうで、「原子炉を全て停止するのは容易ではない。」とか書かれてましたが・・・、止まっちゃいましたね。(研究用のは止まってないかもしれないが)
これでピーク時をなんとか、停電させずに乗り切れるなら、原発無くてもいいんじゃないかなぁ。少なくとも核廃棄物これ以上増やさない努力すべきなのではないかと。
再稼動するにしても、事故、天災、テロなんかで、放射能汚染されたとき、どのように通知非難するか、とか、きっちりかっちり決めておく必要があるのではないだろうか。事故とか起こさないではなく、起こるものとして考えてくべきなんじゃないだろうか。


今更ですけど、核開発に力を要れずに、海底資源の獲得に力入れて、自前のエネルギー確保目指してた方が良かったんじゃないか、とか思う。
日本の原子力施設全データ 完全改訂版―「しくみ」と「リスク」を再確認する (ブルーバックス) [新書] / 北村 行孝, 三島 勇 (著); 講談社 (刊)
posted by みきの at 21:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする