ドランゴ物ファンタジーですが、時代設定がすごいです。
近代19世紀、ナポレオンの時代です。しかもイギリス軍所属で、フランスナポレオン軍と戦うという設定。
主人公ローレンスは若者(子供)ではなくて、おっさんですよ。とはいえ、真面目?の30代ってところでしょうか。ローレンス視点で話は進んでいきます。
ドラゴンライダーのイメージがずいぶん変わってしまいました。一人乗るんじゃなくて、戦艦のように複数チームで人が乗って戦うという、まぁ今までに無い戦い方です。
設定だけでも楽しめる話ですが、ストーリーもなかなか面白いです。
どういった方向に話が進んでいくのか、楽しみです。
巻末にある、ストーリー内に出てくる学者による、ドラゴンの解説もいいです。
ドラゴンが飛べる理由が少し説明されています。ドラゴンは浮き袋を持ち、その中に空気より軽い水素を貯めこんでいて、それで体重が軽くなり、飛ぶことが出きると。
ちょっと無理があるけど、面白い理由付けです。思いつきませんでしたね。
90点。
テメレア戦記〈1〉気高き王家の翼 著者:ナオミ ノヴィク |